Zeronicle Story

創作した話や絵を中心に綴るブログ

【創作】理不尽な殺意


理不尽な殺意

「もし、あなたが浮気をしたら、私はあなたを殺してしまうかもしれないわ。」
「大丈夫さ。僕は君以外の人を好きにはならないよ。」

キララと付き合い始めて1か月くらいたった頃、キララとトモヒコはそんな話をしていた。
キララはその辺にいる人とは異なる感性を持っている。そんなキララがトモヒコの目には新鮮で魅力的に映った。
トモヒコは熱烈なアプローチを頻繁にキララに仕掛け、その努力の末に付き合うことになったのだ。

相性がよかったのだろう。トモヒコとキララはとんとん拍子に関係を深め、ついには結婚することになった。
小さな口喧嘩などはあったが、大きなトラブルは起きなかった。

そうこうしているうちに結婚して2年が経った。

ある夜のこと。
この日は会社の飲み会でいつもより帰宅が遅くなってしまった。
トモヒコは帰宅した後、キララに詫びた、キララは特に何とも思っていないようだった。
そして、トモヒコはシャワーを浴びた後キララと愛しあった。

やがてトモヒコとキララはベッドの中で眠りに落ちた。

そして数時間後。

トモヒコは夢の中で、後輩社員に手を出していた。

「同じ職場だし、いいだろう?」

何かの振動がトモヒコを夢から現実に引き戻した。
トモヒコがゆっくりと目を開くと、そこには出刃包丁を持ち、鬼の形相で睨んでいるキララの姿があった。