
理不尽な殺意
「もし、あなたが浮気をしたら、私はあなたを殺してしまうかもしれないわ。」
「大丈夫さ。僕は君以外の人を好きにはならないよ。」
キララと付き合い始めて1か月くらいたった頃、キララとトモヒコはそんな話をしていた。
キララはその辺にいる人とは異なる感性を持っている。そんなキララがトモヒコの目には新鮮で魅力的に映った。
トモヒコは熱烈なアプローチを頻繁にキララに仕掛け、その努力の末に付き合うことになったのだ。
相性がよかったのだろう。トモヒコとキララはとんとん拍子に関係を深め、ついには結婚することになった。
小さな口喧嘩などはあったが、大きなトラブルは起きなかった。
そうこうしているうちに結婚して2年が経った。
ある夜のこと。
この日は会社の飲み会でいつもより帰宅が遅くなってしまった。
トモヒコは帰宅した後、キララに詫びた、キララは特に何とも思っていないようだった。
そして、トモヒコはシャワーを浴びた後キララと愛しあった。
やがてトモヒコとキララはベッドの中で眠りに落ちた。
そして数時間後。
トモヒコは夢の中で、後輩社員に手を出していた。
「同じ職場だし、いいだろう?」
何かの振動がトモヒコを夢から現実に引き戻した。
トモヒコがゆっくりと目を開くと、そこには出刃包丁を持ち、鬼の形相で睨んでいるキララの姿があった。